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BSマイタウン通信

名古屋で出版と古本屋を一人でやっている70過ぎのジジイ。金はないけど暇はある。思うがままに綴る日常とは……。
●当店の「ホームページ」は下記をご覧下さい。
http://www.mytown-nagoya.com/
●ブログ「店主の近況・心境」は下記をご覧下さい・
http://blog.mytown-nagoya.com/?PHPSESSID=339e02ce033948d89a844f9756098c40
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「門外不出」が門を出た
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     いま戦国史料『武功夜話』の影印本を作っている。この本は江南市の吉田家に秘蔵されてきたもので、同書の各巻には「此の書貸出の儀平に断るべし」「貸出無用之事」などと書かれている。戦国から江戸初期に生きた吉田孫四郎が21巻を書き、目が見えなくなってからは娘の千代女に口述筆記させた「千代女聞書」8巻、全部で29巻から成っている。

     同家の吉田蒼生雄氏により、すでに“全訳”で活字化された。新人物往来社から出版されるや異例の大ヒットとなったが、それだけにまた異論や反発も出されてきた。最も心を痛めたのは“偽書”とする批判で、それらの多くは活字本からの揚げ足取りのようなものだった。

     これだけ広く知られるようになった以上、原文そのものから検討・検証される必要がある。吉田さんは活字化に気の遠くなるような努力をされたが、このほど門外不出とされてきた同書の公開を決心された。吉田さんの話によると「村(前野村)の分家にも見せてこなかった」というほど、これまで極秘にされてきたそうである。

     影印本が出れば、研究の対象になる。専門家の間からは「興味はあるが、活字本だけでは研究材料にし難い」との声もあった。原文そのものが影印でも見られることとなり、これによって各方面からの研究が進むことを願っている。

     吉田さんが公開を決意され、当店から出させてもらえるのに感謝したい。これほどうれしいことはない。前途多難ではあるが、何が何でも完結にまで持っていきたい。
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