2010.07.22 Thursday
マルハチの意味するものは
名古屋の市章、八を○で囲んだマルハチは何に由来しているのか。これまでは尾張8八郡から来たとされているが、それは単なる俗説にすぎない。ましてや縁起担ぎで末広がりの八の字を持ってきたわけでもない。
これを教えてくれるのが古文書の勉強会でお世話になっている鬼頭勝之先生の新著『女たちの徳川―伊勢上人・熱田上人・千姫・お亀の方』だ(小社刊)。マルハチは尾張藩が使ってきたものだが、これには深い意味がある。八は八でも京都にある石清水八幡の八なのだ。 信楽焼きのタヌキもマルハチと書かれた通帳を持っている。先生はタヌキにマルハチと書かれるようになったのは明治になってからのことで、どうも八幡信仰とは関係ないようだとして、そこまでは踏み込んでおられない。が、明治以降から採用されたものだったとしても、タヌキでも八幡を信仰していると考えてのことではなかったのか。 尾張藩と石清水八幡がなぜ関係するのか。これは藩の成立にまでさかのぼることで、初代藩主義直の生母お亀の方(相応院、菩提寺は千種区の相応寺)と深くかかわっている。スペースがなくなったので、この続きは明日に――。 |