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BSマイタウン通信

菊と桜と富士の物語
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     浜松の郷土史家神谷昌志さん宅を訪ねたら、面白い話を教えてもらえた。国産フィルムの第一号は浜松で作られたとか。「菊」フィルムと言ったそうだが、乳剤の調合や暗室での作業など、それを生み出す苦労は並大抵のものではなかった。

     この発売に衝撃を受けたのが“コニカ”の元祖、小西六兵衛だった。薬種商から写真材料の販売に転じていた彼は六桜社を作り、研究開発の最先端を走っていた。国産第一号は当然、六兵衛のもとから発売されるものと思われていた。

     突然の出現に落胆は大きかったが、「菊」フィルムは思っていたほどの品質ではなかった。意を取り直して研究を再開、ようやく売り出したのが「桜」フィルムだった。こうして「菊」と「桜」はコダックなどの強敵を相手に競い合うことになる。

     両者の開発競争を横目に、もう1社が苦闘していた。大日本セルロイドは売れない製品の拡販をめざしてフィルムの開発に取り組むが、製品化への道は容易ではなかった。しかし、努力のかいあってどうにか発売にこぎ着け、名付けられたのが日本一のお山「富士」だった。

     しかし、この「富士」フィルムの生みの親が石造物を寄進し続けた名古屋の“奇人”伊藤萬蔵の長男であったことは知られていない。大日本セルロイドは彼が心血を注いだセルロイド会社を中核にして設立されている。大日本セルロイドはいまダイセロとしてあるが、その前史が語られることはない。
    | 記事 | 08:00 | - | - | - | ログピに投稿する |
    まさか自分がそれに?
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       ここ4、5年ほど前から口というよりも舌が乾いていかん。寝ているときは口で息をしているようで当然だが、日中でも乾いてざらざらした感じ。このごろは特にひどい。

       雑談の中でそれを口にしたら、糖尿病だと言われてしまった。小便をすると泡立たないかと聞かれた。言われてみればこれもその通りで、ビールを注いだときのようになる。

       自分でもおかしいとは思っていた。舌の皮膚病(?)を疑ってはいたが、まさか糖尿病とは考えてみもしなかった。この病気にかかり食事制限をしている人やひどいのは人工透析をしている人も周りにいる。

       お会いした人から医者へ行くことを勧められた。もしそうだったら、えらいことになる。話を聞かされてからというもの、どうも気になっていけない。

       そう言えば、肥えている。血圧も高い。年齢から考えていつ体にガタが来てもおかしくはないが、それが糖尿病となっては厄介である。
      | 記事 | 23:23 | - | - | - | ログピに投稿する |
      できそうで、できない
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         「しんぶん赤旗」を読んでいて「いい話だなあ」とほのぼのとさせられた。わずか300字ほどの短い投書。87歳になるという人が「孫夫婦と同居」と題して、その思いを綴っていた。

         孫夫婦が家を建てたのを機に「おばあちゃんたちも一緒に住もう」と言ってくれたとか。孫も奥さんもやさしく、調理師である孫はおいしい御飯を作ってくれる、戦争の話をするとみんな驚きながらも熱心に聞いてくれる、などとある。

         何でもないことであるべきだが、こんないい話はあまり聞かない。親子・兄弟でありながら、いがみ合ったりしている。一つ屋根の下で暮らしていると、何かにつけて問題も起こりやすい。

         多くは別居したいと思うのに、同居を誘ってくれるとは。先ごろもお客様から息子は立派な会社を経営しているのに、父親を有料の老人ホームに入れてしまい、さびしがらせているという話を聞かされたばかり。「立派」とか「偉い」とかいう言葉は資産や肩書などではなく、投書にあったお孫さんのような人にあげたいほどだ。

         この日の新聞には「市道の側溝に足を乗せたところ、ふたが落ちて全治半年のけがをしたが、治療費を請求できないか」との相談も寄せられていた。「うっかり」が「半年」とはえらいことで、人生どこに落とし穴があるか分かったものではない。「赤旗」は一般紙とは違う視点で書かれていて面白いが、投書欄や相談室にはこんな人情味や生活臭のする記事も多い。
        | 記事 | 06:20 | - | - | - | ログピに投稿する |
        勉強会、再開のお知らせ
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           当店が主宰してきた勉強会を3月でやめてしまったが、これを惜しんだ参加者のうちの何人かが6月から“復活”されることになった。そうした意欲が十分あったのに、お応えできなくて申し訳ない気もする。再開される講座も3月までのものと同様、『工匠技術之懐』と『小治田之真清水』の2本立てである。

           勉強会は“平成の寺子屋”などと称し、20余年にわたってやってきた。が、今年は古稀を迎えることになり、やらなくてはならないことを多く残したままでおり、切りのよい3月でやめさせてもらうことになった。これを参加者の手で続けてもらえるのは、こちらにとってもありがたいことである。

           最初の会は6月23日土曜日、午後1時から。会場は名古屋市教育館第一研修室。従来は会場を定期的に確保してきたが、これからは公共施設を利用することになり、必ずしも一定しない。

           今後の予定は7月が28日、名古屋市公会堂第5集会室。8月が28日、同第3集会室。9月以降も第四土曜日に行われるが、会場はいまのところ未定。1講座1000円で3カ月分を添えて申し込む。

           詳しいことは世話人の飼沼さんへ。当店にご連絡いただいても結構。歴史や古文書を学びたいという方はこの再開を機にご検討下なさってみてはいかが?
          | 記事 | 07:14 | - | - | - | ログピに投稿する |
          いい湯だな、奥飛騨温泉郷
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             2泊3日で奥飛騨の平湯温泉へ行ってきた。久しぶりの骨休めだ。「ワイドビューひだ」で行く格安のパックがあり、それに乗ることにした。

             奥飛騨はいい湯と聞いていたが、泊まることになった平湯館もいいところだった。列車での沿線は新緑がまぶしいほどだったのに、ここまで来ると木々はまだ芽を吹き出したところ。折しもサクラが満開で、今年は2度楽しむことができた。

             同じ宿で2泊できるとは、何ともぜいたくな旅。外へ出るのは昼飯を兼ねた散歩くらいで、1日中宿に籠もりっきり。酒をちびちびやりながら本を読み、疲れたら温泉に入って今度は一眠り……と極楽のようなひとときを過ごさせてもらった。

             宿の人との話では、ここの温泉は60度くらいで湧き出し、冷やす水はいくらでもあって、「よその温泉と比べるとお金がかからない」とか。その浮いた分は温泉施設に向け、どこの宿も豪華さを売り物にしているとのこと。ここも岩でかためでっかい露天風呂があり、掛け流しのいい湯を心ゆくまで堪能できた。

             高山で帰りの列車を待つ間、近くにある古い町並みへ。ここも長いこと来ていなかったが、外国人旅行者の多いのには感心してしまった。名古屋は市長が南京虐殺発言で中国からの旅行者が減ってしまい、人気だった大須商店街の人たちを嘆かせているのに、山深い高山がこれほどの盛況ぶりだったとは……。
            | 記事 | 08:40 | - | - | - | ログピに投稿する |
            ほどほどにしておいて下さい
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               昨日、ご来店された方がこんなことをおっしゃった。ぼくの書いた『アマゾンでおこづかいっ!』を読んで、「人生が変わりそうな本になる」と。こちらが軽い気持ちで書いた本に、そんなばかなことがあるもんか、と思えたものだ。

               その人は子供のころから本が好きだったそうで、最近はこの種の本を読んできたとも言われた。しかし、どれもいま一つピンとこなかったとか。それがぼくの本を読んだら古本屋が具体的に理解でき、自分の進むべき道が見えてきたとまで言われた。本を出すと著者の手を離れて独り歩きすると言われているが、こんなほめ殺しにあうと恥ずかしいようなうれしいような、そして、申し訳ないような気持ちにもなってくる。

               確かに『アマゾンでおかづかいっ!』は素人が遊びで、ネットでする古本屋ガイドである。しかも増補新装版では内容をさらに高め、独立開業への方法や実践者たちのレポートなども収録した。その人はこれを読んでいて、定年後は古本屋を目指す気になってきたとか。

               そこまで評価されるとは著者冥利に尽きる。手にされた本のあちこちに付箋があり、その一つ一つについた尋ねられた。こちらも真剣にお答えしておいたが、その一方でこの人の人生を狂わせなければよいが……とも思ったものだ。
              | 記事 | 09:25 | - | - | - | ログピに投稿する |
              このごろの公園のベンチは……
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                 ほんとにたまにだが、散歩に疲れて休みたくなると、近くのコンビニに寄る。缶ビールかワンカップを買って、川沿いにできた小公園で一休みすることに。ベンチに腰掛けて一杯やる気分も、なかなかいいものである。

                 しゃくに障るのは、このごろ作られるベンチだ。1人分を仕切るようにひじ掛けが付けられている。金をかけてまでこんなことをしなくてもいいのに……といつものことながら思えてくる。

                 これはベンチの上で寝ないようにとの配慮からだ。が、だれもいなければ寝転がってもよかろうし、気分次第で横になりたくもなってくる。飲み終わると仕方がないので芝の上で寝ることになるが……空は抜けるように青く、ヒバリのさえずりも聞こえてきてなかなかいいものだ。

                 先日の新聞に老人からの投書があった。散歩の途中にベンチで休み、保育園で遊ぶ元気な子供たちを眺めるのが楽しみだったそうな。ところが、しばらくするとベンチが取り払われてしまい、怪しい人に見られていたのかとの嘆き節になっていた。

                 何と無粋なはからいなこと。ひじ掛け付きのベンチがあるのはまだいい方か。芝には犬のフンをさせないでほしい。
                | 記事 | 10:05 | - | - | - | ログピに投稿する |
                海あり山あり、その日が楽しみ
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                   今度のみんなとのバス旅行(1泊2日)、兵庫の竹田城をはじめ、鳥取砂丘、猿尾滝、神鍋温泉などを回るコースにした。座席の確保が難しい土曜日の出発、費用は2万円前後、できればあまり行ったことがないところ……などといろいろ条件があると、予約を取るにもコースを選ぶにもそれなりに苦労させられた。こうした旅行の大手、クラブツーリズムとトラピックス、JTBの3社の中から、クラブツーリズムのこれを選び出した。

                   この旅行のメインは竹田城になるか。10年ほど前に一度行ったことがあるが、他にはないユニークな山城に感動したものだ。そこへは大型バスでは行けず、タクシーを使うことになる。

                   「日本の滝百選」に選ばれているという猿尾滝も、知る人ぞ知ると言われる神鍋温泉も初めて聞く“名所”だった。ネットと地図で調べてみたが、さすがにここへ行ったという人は少なかろう。新緑の中に身を置き、砂丘からは海も眺める、いい旅になるのではないか。

                   気になったのが15名前後を確保できるかどうかということだった。別のコースではこれだけまとまった空席はなかったが、有名な観光コースではないだけに、こちらの方にはまだ余裕があった。これにて一件落着。
                  | 記事 | 10:46 | - | - | - | ログピに投稿する |
                  買う技量が問われている
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                     昨日の続きで悪い例、と言うか甘い例。古着の店で中年の女性が着物を見ていた。「まあ、きれい。いいね」「いいでしょ、きっとお似合いですよ」。女性の店主と話がはずんでいた。

                     店主の「試着してみませんか」に乗せられて鏡の前に立った。「まあ、大きさもぴったり」と店主。訪問着をまとった女性は振り返ってみたり、襟を正してみたり、鏡の前ですっかりお気に入りのご様子である。

                     はたから見ていて、これではいかん、と思った。その女性は買うことになり、「2000円おまけしておきます」の言葉で8000円を支払っていた。普通ならもっと安くしてもらえるはずなのだが……。

                     骨董市は駆け引きも楽しまなくては。そのためにはまず第一にほしそうな素振りをみせないこと。買うとしても値切ってみるものだし、出された金額もいったんは笑顔で断わることだ(試着してからも、買いしぶる)。これでは買ってもらえないとみた店側は弱気になり、ここからが交渉のショーブになってくる。

                     いいものを買ったとお思いのようだが、それではまだ甘い。いくらいいものであっても古着なのだ。でも、こういう人もいてくれないとショーバイが成り立たないか。
                    | 記事 | 06:47 | - | - | - | ログピに投稿する |
                    上手に買わっせるわ
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                       昨日は骨董市の最終日。吹上ホールへ行ってきた。名古屋では大規模な骨董市が年3回開かれているが、いつものことながら大変な人気である。

                       古本を中心に2万円ほどを買えた。毎度のことながら、それなりの“収穫”を期待できるのがこの骨董市である。そして、ずらりと並べられたお宝やガラクタ(?)を見て回るのは面白い。

                       面白いと言えば、売り手の人たち。骨董商たちが自分の得意なジャンルで楽しそうにショーバイをしている。質問すれば「待ってました!」とばかりに専門知識を披露してくれるかと思うと、分からなければ「そんな難しいこと知ってれば、こんなことやってませんわ」などとかわしてすましている。

                       こういう人を相手にするのだから、値切る方にもそれなりの知恵がいる。先ほどから置物の彫刻をしげしげと見ていた人に店主が「2万円(値札は3万円)にしてくよ」と声をかけると、「ちょっとここに傷がある」などとあれこれ言い、「じゃあ、思い切って半額(1万5000円)でいいよ」との数字を引き出した。見ていて半額なら安いと思ったが、その人はすかさず「1万2000円」と言い、結局、その値段で商談成立と相成り、そのうまさに感心してしまった。

                       いい和本があった。その手を使って半額に下げさせておいて「もう一声!」と言ったら、「そこまでは勘弁して下さいよ」と言われて買い損ねてしまった。やっぱりあのとき、半額でも買っておくべきだったのか……。
                      | 記事 | 08:29 | - | - | - | ログピに投稿する |